PHPフリーランス案件は「単価が伸びにくい」と言われることがありますが、実態は案件タイプと担当範囲で大きく差が出ます。 保守改修中心なら月55〜70万円に収まりやすい一方、設計・リプレイス・API・運用改善に踏み込めると月80万以上も十分現実的です。 本記事では、PHP案件の単価相場と、高単価ラインに乗るための条件を“案件票の見方”まで含めて整理します。
PHPフリーランス案件の単価相場(まず押さえる目安)
公開されている案件統計では、PHPの平均単価は月71万円前後というデータが出ています(掲載中案件ベース)。 また、PHPフリーランスの月額平均単価が約72万円、ボリュームゾーンが60〜80万円という整理もあります。 つまり「PHP=安い」ではなく、60〜80万が厚い市場だと捉えるのが実務的です。
| レベル/案件タイプ | 月額単価目安 | 主な業務内容(例) |
|---|---|---|
| 保守・運用(改修中心) | 55〜70万円 | 既存機能改修、障害対応、軽微な追加、テスト、調査 |
| 開発(実装〜詳細設計) | 65〜80万円 | Laravelでの実装、API開発、レビュー、DB変更 |
| 上流(基本設計/リード) | 80〜95万円 | 基本設計、技術選定、設計レビュー、非機能の整理 |
| 特化(リプレイス/性能/運用改善) | 90〜110万円 | 段階移行、性能改善、運用自動化、監視・セキュリティ設計 |
月80万以上は「PHPが書ける」だけでは届きにくく、設計・改善・移行のどれかを担当範囲に入れるのが近道です。 逆に、改修とテストだけの案件を長く続けると、経験が“積み上がらない”状態になりやすいので注意してください。
月80万以上を狙えるPHP案件の条件(案件票で見るべき5点)
1)担当範囲に「設計」や「改善」が入っている
高単価帯は、要件整理→基本設計→実装→運用改善のどこかで意思決定が求められます。 案件票に「基本設計」「技術選定」「リファクタ」「性能改善」「運用改善」などが入っていれば、単価が伸びやすいサインです。
2)Laravel(またはSymfony)で“チーム開発”が前提
PHP案件はLaravel中心の現場が多く、単価を上げるならLaravelでのAPI開発、テスト、コードレビュー文化に慣れていることが効きます。 フレームワーク別単価の話題でもLaravelが上位に入りやすいという言及があり、実務での汎用性は高いです。
3)API設計+DB設計(MySQL)が語れる
月80万ラインに乗る人は、実装だけでなくAPIの設計(REST)、DBのテーブル設計、インデックス/クエリの論点を説明できます。 「SQLが弱いPHPエンジニア」は現場でボトルネックになりやすく、ここを強化すると単価交渉が通りやすくなります。
4)Docker・AWSなど“動かす”側の理解がある
高単価案件ほど、開発環境がDocker前提で、AWS(EC2 / RDS / S3 など)を触ることが増えます。 「アプリだけ」ではなく、デプロイ/運用の前提を理解していると、守備範囲が広がり単価が上がりやすいです。
5)リプレイス/段階移行の経験がある(または関われる)
PHPはレガシー資産も多く、古いPHPや既存FWからの刷新は今もよく出ます。 この領域は「仕様が曖昧」「移行方針が難しい」ぶん、調査→設計→実装→移行を回せる人が希少で、単価が上がりやすい傾向です。
単価が伸びにくい案件の典型パターン
- 手順書通りの保守だけで、改善や設計がない
- WordPressの軽微改修のみが中心(学びが薄い)
- テスト・改修の“作業消化”で、成果指標が曖昧
- 商流が深く、単価の上限が固定されている
これらが全て悪いわけではありませんが、「月80万以上」を狙うなら、半年〜1年のどこかで上流/改善に寄せるのが現実的です。
今のスキルから単価を上げるための現実的ロードマップ
- Laravelでの実装・レビューを経験(まずは65〜80万帯)
- API設計とMySQL設計を強化(要件→設計を説明できる状態へ)
- テスト(Feature/Unit)とCIを経験して品質と速度を上げる
- Docker/AWSの前提を理解し、運用改善の話ができるようにする
- リプレイス/性能改善に関われる案件へ(80万〜)
BranDix Jobで案件を探すときのコツ(失敗しないチェック)
- 「担当範囲」に設計/改善が含まれているか
- FWはLaravel中心か(またはSymfony等で設計力が求められるか)
- API/DB/テスト/CIの要件が具体的に書かれているか
- リプレイスや段階移行など、積み上がる経験が取れるか
BranDix Jobでは、案件票を見比べながら「どの経験が積み上がるか」を整理しやすいので、まずは条件に合うPHP案件を確認してみてください。
タイプ別CTA:あなたに合う動き方
まだ単価感が掴めていない場合は、まず案件票を数十件見て「要求される担当範囲(設計/改善/移行)」の違いを把握するのが最短です。
PHPフリーランスの単価は、言語そのものより案件タイプ(保守/開発/設計/移行)で決まります。 月80万以上を狙うなら、設計・リプレイス・API・運用改善のいずれかを担当範囲に入れ、経験が積み上がる案件を選びましょう。